中日古典学ワークショップ報告

2019年11月1日より5日まで、北京大学にて中日古典学ワークショップを開催しました。このワークショップは、日本における日本学および日本古典学の研究者と、中国における中国古典学研究者同士の相互交流によって、中国と日本が有する古典籍、古典学の新しい資料や展望、方法を見出していくことを目的として、2018年11月に早稲田大学において第一回を開催したのに続き、今回は北京大学を会場として実施したものです。

従来、日本と中国の古典学研究者の交流はもちろん盛んに行われてきました。中でも、中国学に携わる中日の研究者、あるいは日本学に携わる研究者同士の交流は少なからず行われてきたものの、一方、中国における中国古典学研究者と日本における日本古典学研究者それぞれを交差させる交流は必ずしも多くはなされてきませんでした。しかしながら、日中双方の研究者にとって、古典籍や古典学に関わる先行研究、あるいは最新の動向や方法を相互に学び合うことの意義は、決して浅からぬものがあるはずです。そうした展望のもと、中日古典学の資料や課題を提供し合い、ディスカッションすることを目標に掲げ、北京大学側と約1年間の準備期間を経て実現したのが今回のワークショップです。

ワークショップ第1日目の様子

今回のワークショップには早稲田大学から、教員7名、訪問学者1名、大学院生5名、リサーチフェロー1名の合計14名が参加しました。2日間の発表とディスカッションを通して、双方の問題意識や研究成果を提示し、相互に学術交流を行うことによって、現状の問題点や取り組むべき課題を日中双方の研究者が共有し、将来に向けてのより強固で緊密な連携の必要性を確認できたことは何よりも大きな成果でした。また今回初めて、日中の次世代を担う若手研究者同士の発表と交流の場として青年論壇を設け、院生や若手研究者同士が直接交流し合えたことも、得がたい機会となりました。

若手研究者によるラウンドテーブル

本ワークショップは、来年は再び早稲田大学にて開催する方向で準備を開始しました。今回のワークショップの経験をふまえ、毎回のワークショップの蓄積が、やがて大きな実りとなっていくことが期待されます。

 

【イベント概要】

2019年第二回中日古典学ワークショップ

開催日程:2019年11月1日(金)~5日(火)

主催:北京大学人文学部

共催:

北京大学中国語言文学系

早稲田大学日本古典籍研究所

スーパーグローバル大学創成支援事業 国際日本学拠点、

早稲田大学総合人文科学研究センター  角田柳作記念国際日本学研究所

科學研究費基盤研究(C)16K02376

2019年度特定課題研究C-052

会場:北京大学人文学部3号館3109会議室

スケジュール:詳細はこちらをご覧ください。