ブックタイトルRILAS 早稲田大学総合人文科学研究センター研究誌
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RILAS 早稲田大学総合人文科学研究センター研究誌
WASEDA RILAS JOURNAL NO. 1 (2013. 10)第4回東アジア人文学フォーラムについて第4回東アジア人文学フォーラムについて2012年12月8・9日の2日間にわたって、総合人文科学研究センターは、第4回東アジア人文学フォーラム「危機と再生─グローバリズム・災害・伝統文化─」を主催した。同フォーラムは、2009年から東アジアの大学5校(漢陽大学(韓国)、南開大学(中国)、国立台湾大学(台湾)、清華大学(中国)、早稲田大学文学学術院)が、東アジアの学術交流のために行っており、第4回目は、早稲田大学小野記念講堂で催された。フォーラム会場となった小野記念講堂には、東アジアの4校から来日した20名の発表者に加えて、文学学術院の教員、学生が来場し、盛況となった。フォーラムは、李成市・文学学術院長の開会挨拶で幕を開けた。続いて、海老澤衷・文学研究科長の基調講演「文化的景観の危機と再生─東アジアの村落景観をめぐって」、沈立岩・南開大学文学院院長の基調講演「天?、荒政与天人?念之?生(英訳:Natural Calamities, Anti-Calamity and Generationof View of Nature and Human)」が行われた。セッションⅠでは、黄蘭翔氏(国立台湾大学)をチェアパーソンとして、?家德氏(清華大学)、? ?郁氏(漢陽大学)、?都欽氏(漢陽大学)、朴贊勝氏(漢陽大学)、十重田裕一氏(早稲田大学)によるテーマ『災害』に関する発表・討論があった。セッションⅡでは、李光哲氏(漢陽大学)をチェアパーソンに迎え、曹峰氏(清華大学)、? ?明氏(清華大学)、?毅氏(南開大学)、?大建氏(南開大学)、佐藤將之氏(国立台湾大学)がテーマ『伝統文化』に関する、発表・討論を行った。第2日目となる9日、セッションⅢでは、沈立岩氏(南開大学)をチェアパーソンとして、? ?氏(清華大学)、耿?明氏(南開大学)、翁家傑氏(国立台湾大学)、林晨氏(南開大学)が『災害』について論じた。セッションⅣは、『グローバリズム』をテーマに、羅?氏(清華大学)がチェアパーソンとなり、劉亮雅氏(国立台湾大学)、傅友祥氏(国立台湾大学)、嚴翼相氏(漢陽大学)、千野拓政氏(早稲田大学)、藤本一勇氏(早稲田大学)による発表・討論が行われ、休憩時間にも活発な意見交換が続いた。フォーラムは、浦野正樹・前早稲田大学文学学術院長による閉会挨拶で幕を閉じることとなった。2日間にわたるフォーラムでは、様々な専門分野の第一線で活躍する発表者たちが、英語、韓国語、中国語、日本語を用いて、熱い議論を繰り広げた。セッションⅣの嚴翼相氏(漢陽大学)が発表で述べたように、現在、東アジアの各国間では政治的衝突が続いており、同東アジア人文学フォーラムによる学術的交流を行うことの重要性・必要性が再確認された。第5回東アジア人文学フォーラムは、南開大学(中国)で催される予定である。63