ブックタイトルRILAS 早稲田大学総合人文科学研究センター研究誌

ページ
231/542

このページは RILAS 早稲田大学総合人文科学研究センター研究誌 の電子ブックに掲載されている231ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

RILAS 早稲田大学総合人文科学研究センター研究誌

千葉県栄町龍角寺50号墳のデジタル三次元測量・GPR調査全体区図9 GPR作業の様子R1区NR2区R9区R3区R8区R10区R4区R7区0(S=1/600)20mR6区R5区図10龍角寺50号墳のGPR調査区構を観察し、測量図から探査の範囲を決めた。その後、探査区の四隅にレーダー探査用の杭を打ち込み、探査地区を設定した。この際、原点を墳丘に向かって左下にあたる点に設定し、測線のX方向とY方向が混乱しないようにした。レーダー杭はTSで全て座標を測距している。レーダー区には、測線のガイドとなるエスロン・スズランを張り、作業を実施した。エスロンの設置方法だが、外枠は原点を0としてそれぞれX方向とY方向に向かうエスロンを張る。つまり、墳丘の左下は必ず0、そこから2mごとにエスロンとスズランテープを交互に設置している。これは線が極力直線になるための工夫である。一測線あたり50cmの範囲を探査するので、往復すると設定した2m幅の中で往路は小数点以下が.0mの測線、復路は小数点以下が.5mの測線となる。また、探査の際には、浮き上がりや急な速度変更などでノイズが入らないよう一定の速度で測定している。作業の実際の様子については図9に提示した。機材は、文科省の私立大学等研究設備整備費等補助金に採択されて早稲田大学文学部考古学コースで2014年度に導入したMALA社製ProEXを使用した。しかし、調査開始すぐにアンテナ上部のヒューズの故障があったため、連携研究の協定を締結して229