ブックタイトルRILAS 早稲田大学総合人文科学研究センター研究誌

ページ
255/542

このページは RILAS 早稲田大学総合人文科学研究センター研究誌 の電子ブックに掲載されている255ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

RILAS 早稲田大学総合人文科学研究センター研究誌

現在、あらためて≪人文学≫を問うphilologischen Wissenschaften, herausgegeben von ErnstBratuscheck, zweite Auflage besorgt von Rudolf Klussmann(Leipzig: Druck und Verlag von B. G. Teubner, 1886); A・ベーク、安酸敏眞訳『解釈学と批判―古典文献学の精髄』知泉書館、2014年参照。なお、この書物からの引用はすべて旧綴りのままにしておく。(12)村岡典嗣『日本思想史概説』(日本思想史研究第IV巻)創文社、1961年、8-29頁、および村岡典嗣、前田勉校訂『増補本居宣長2』(東洋文庫748)平凡社、2006年、15-36頁参照。(13) Boeckh, Encyklopadie und Methodologie der philologischenWissenschaften, 10;邦訳、16頁。(14)エウジェニオ・ガレン、近藤恒一訳『ルネサンスの教育―人間と学芸との革新』知泉書館、2002年、42頁。(15) Boeckh, Encyklopadie und Methodologie der philologischenWissenschaften, 11, 18, 53;邦訳、17、23、87頁。(16) Ibid., 40;邦訳、65頁。(17)つまり、ヨーロッパのフマニタスの理念は、白人の中産階級の男性が自明なモデルとなっており、女性や子どもの存在が十分に顧慮されていないとか、またこの理念自体は西洋中心主義を反映していると同時に、それを根幹から支えてきたものである、といった批判である。(18)参考までに引いておけば、Webster’s Third NewInternational Dictionary (Springfield, Mass.: Merriam-WebsterInc., 1993)には、ここで問題としているhumanitiesの説明として、“the branches of learning regarded as havingprimarily a cultural character and usu. including languages,literature, history, mathematics, and philosophy”と記されている。(19)筆者は教養の問題に関しては、村上陽一郎『あらためて教養とは』新潮文庫、2009年に大きな共感を覚えている。(20)「言葉をもっている生き物」の意。アリストテレス『政治学』第1巻第2章1253a9-18参照。(21) Ernst Cassirer, An Essay on Man: An Introduction to aPhilosophy of Human Culture (New Haven and London: YaleUniversity Press, 1944);カッシーラー、宮城音弥訳『人間―シンボルを操るもの』岩波文庫、1997年参照。(22)エドワード・W・サイード、村山敏勝・三宅敦子訳『人文学と批評の使命―デモクラシーのために』岩波現代文庫、2013年、77頁。(23)安酸敏眞『歴史と解釈学―《ベルリン精神》の系譜学』知泉書館、2012年、30頁。(24) Katsuro Hara, An Introduction to the History of Japan(New York & London: Putnam’s Sons, 1920)。原勝郎の業績に関しては、『京都大学文学部五十年史』京都大学文学部、1956年、170-171頁参照。(25)西田直二郎『日本文化史序説』全三巻(講談社学術文庫、1978年)の第一巻は、「第一編文化史研究の性質および発達」と銘打たれており、具体的には、「第一講文化史と歴史学」、「第二講文化史研究の発達」、「第三講日本における文化史研究の発達」から成り立っているが、そこにはドイツ歴史学との本格的対決が見られる。このような西田の文化史学の確立を考えると、大正9年(1920)10月から同11年(1922)12月までの約2ヵ年にわたるヨーロッパ留学が、いかに大きな意義を有していたかを思わざるを得ない。これについては、斉藤利彦「西田直二郎とヨーロッパ留学」『佛教大学宗教文化ミュージアム研究紀要』第5号(2009)、25-57頁が貴重な情報を含んでいる。さらに、京都大学文学部史学科の特長について、西田直二郎「史學科創設のころの?史學を思う」『京都大学文学部五十年史』457-464頁が参考になる。(26)西谷啓治・吉川幸次郎『新春対談初顔合わせ』京大学生新聞第10号(1974年1月)、2-3面。西谷啓治・吉川幸次郎『この永遠なるもの』燈影社、1985年。(27)ソールズベリのヨハネス、甚野尚志・中澤務・F・ペレス訳「メタロギコン」3・4、『中世思想原典集成8シャルトル学派』平凡社、2002年、730-731頁。さらに甚野尚志『十二世紀ルネサンスの精神―ソールズベリのジョンの思想構造―』知泉書館、2009年、25-27頁参照。(28)甚野尚志『十二世紀ルネサンスの精神』27頁。(29)岩熊幸男「総序」、『中世思想原典集成8シャルトル学派』平凡社、2002年、20頁。(30)安酸敏眞「村岡典嗣と波多野精一―嚮応する二つの『学問的精神』―」『人文論集』第39号(2008)、225頁参照。253