ブックタイトルRILAS 早稲田大学総合人文科学研究センター研究誌

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概要

RILAS 早稲田大学総合人文科学研究センター研究誌

伝セネカ『オクタウィア』の独創性Oed.19Pietas(voc.)オエディプス.父殺しと近親相姦の予言があったことへの嘆き796pietasオエディプス.母への愛Ag.112pietasクリュテメストラ.広義の人道(含意としては夫婦愛も含まれる)957pietatemエレクトラ.親族愛を中心とする人道Th.216pietas従者.広義の人道217pietasアトレウス.広義の人道248pietas従者.親族愛249Pietas(voc.)アトレウス.親族愛の女神474pietasテュエステスの息子タンタルス.親族愛510pietasアトレウス.親族愛515pietasテュエステス.親族愛549pietate合唱隊.広義の人道559Pietas合唱隊.女神ピエタス717pietatem知らせの者.親族愛(祖先への敬意)HO984pietasディアニラ.孝心986pietas同上1027pietas(voc.)ヒュルス.孝心注(1)ローマの高官が着用した「トガ・プラエテクスタ」(緋色の縁取りのある長衣)に名称の由来を持ち,3世紀の作家ナエウィウスが創始したとされるローマ史劇.A. J.Boyle, ed., Octavia Attributed to Senaca, New York:Oxford University Press, 2008, xlii-lvii. Lucile YowWhitman, The Octavia: Introduction, Text, andCommentary, Bern und Stuttgart: Verlag Paul Haupt,1978, 5(2)敬神と親族愛を兼ね備えたローマ的美徳で,セネカ劇だけではなく多くのローマ文学作品で,主題の一つとなる.特にピエタスの英雄アエネアスを描いた,ウェルギリウス『アエネアス』など(3)Cornelius Tacitus, Annales.以下,訳文の引用は国原吉之助訳の岩波文庫に拠る(4)Francois-Regis Chaumartin, ed., Seneque TragediesIII, Paris: Les Belles Lettres, 2002, 3-13(5)アイスキュロス(『アガメムノン』),ソポクレス(『オエディプス』,『オエタ山上のヘルクレス』),エウリピデス(『狂えるヘルクレス』,『トロイアの女たち』,『フェニキアの女たち』,『メデア』,『パエドラ』).『テュエステス』には現存する原作がないが,ソポクレスにもエウリピデスにも原作,関連作品があったこと知られている(6)附表参照(7)拙稿「セネカの悲劇『テュエステス』のpietasについて」,『西洋古典論集』11(1991)および,拙訳『テュエステス』(『セネカ悲劇集2』京都大学学術出版会1997)参照(8)拙稿「ローマ文学の中のpietasの問題:『アエネイス』とセネカの悲劇『メデア』と『パエドラ』の問題」,『甲子園大学紀要』24(1997)参照(9)C,D,N.Costa, ed., Seneca Medea, Oxford UniversityPress, 1973, 155(10)拙稿「セネカの悲劇『狂えるヘルクレース』におけるuirtusの変容」,『西洋古典学研究』43(1995)参照.また,49