ブックタイトルRILAS 早稲田大学総合人文科学研究センター研究誌
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RILAS 早稲田大学総合人文科学研究センター研究誌
日中両国における人文学の概念形成国が克服すべき旧弊の根源にあるものとして、中国「人文学」における一大テーマとなってゆく。本シンポジウムの趣旨では、「国民国家を基盤にした人文学からグローバル化時代が要請する新たな人文学へと知的範型の転換を東アジア規模で図ろうとする意図」が表明されている。この「食人」問題についても、国民性の違いに帰着させ、国民国家意識の強化へと作用したことは明らかであろう。今日でも往々にして、桑原のような「科学的」立場からの主張を目にすることがある。これをどう、東アジア規模で転換を図るかについては、今後本研究会で議論してゆくかと思うが、特殊な問題に関する個別的研究にあっても、普遍的な視野を保ちつづけることが何より重要であると考える。269