コロンビア・プロジェクト
コロンビア・プロジェクト分担者 陣野英則
プロジェクト概要
コロンビア・プロジェクト報告 コロンビア・プロジェクト報告本プロジェクトにおいては、欧米、ひいては世界における日本文学・日本文化研究の最重要拠点というべきコロンビア大学東アジア言語文化学部の教員ならびに若手研究者たちとの継続的な共同研究を推進してゆく。
本学の大学院文学研究科は、コロンビア大学との間でダブル・ディグリー・プログラムを設けている。これは、文学研究科博士後期課程の学生と、コロンビアの Ph.D.コースの学生が、相手方の修士課程に留学して修士の学位を得るというユニークなプログラムである。双方の研究機関としての「強み」を利用しつつ、今後の国際的な日本文学・日本文化研究を担うべき優秀な大学院生を育成してゆく仕組みといえよう。
こうした研究者養成プログラムとリンクする形で、コロンビア大学との研究面での交流も既に積み重ねられている。たとえば、2008年 3月には本学の兼築信行教授が、また 2009年 3月には十重田裕一教授が、コロンビア大学にて授業を担当するとともに、国際シンポジウム・ワークショップに参加し、コロンビア大学のハルオ・シラネ教授、鈴木登美教授たちと協力して大きな成果をおさめている。一方、2007年 11月にはコロンビア大学のポール・アンドラー教授に、2009年 1月にはハルオ・シラネ教授に、早稲田での特別講演をお願いし、いずれも好評を得ている。
プロジェクト計画
- 2010年3月、日本中世文学の日下力教授をコロンビア大学へ派遣。約1か月の集中授業を担当する。また、コロンビア大学で開催される予定の研究集会には、日下教授ならびに関係の若手研究者が参加する予定。
- これまでのコロンビア大学での国際シンポジウム・ワークショップ等の成果をまとめた刊行物を発行する。
- 毎年3月、コロンビア大学における国際シンポジウム・ワークショップを共催(そのテーマは、重点領域研究の「メディア・書物・注釈プロジェクト」及び「現代・制度・都市プロジェクト」の研究成果を反映させたものとする予定)。
- コロンビア大学の教員、ならびに関係する欧米の有力研究者を招聘し、特別講演会などを開催する(2010年度の特別講演に関しては、既に交渉を開始している)。
(早稲田大学国際日本文学・文化研究所(WIJILC) News Letter No.1 2010.1より)