『美術史研究』

『美術史研究』は当学会の機関誌で、1962年に創刊して以来50冊以上を発行してきました。
最新号の目次は以下のとおりです。

第60冊目次(2022年度)

【論文】

 長井 里緒奈
 中国、日本における宝誌像と西往寺木造宝誌立像
 
 清水 美佐
 レスノヴォ修道院ナルテクスの聖母の予型図像―「ギデオンの羊毛」を中心に
 
 大澤 茉歩
 早稲田大学図書館所蔵「仏鬼軍絵巻」——お伽草子としての位置づけ
 
 孫 愛琪
 谷文晁翻刻『凌煙功臣画像』についての考察
 
 山田 麻里亜
 江戸時代における解剖学隆盛と解剖図について

【研究ノート】

 米本 友梨江
 ミャンマー金銅仏の作例―東京国立博物館所蔵如来三尊像三件について

【講演記録】

 佐々木 剛三
 日本南画のニセ物について(遺稿)

【展覧会評】

 川瀬 由照
 栃木県立博物館「鑑真和上と下野薬師寺~天下三戒壇でつながる信仰の場~」

 由良 濯
 山口県立美術館「唐絵の系譜 将軍家の襖絵 雪舟と狩野派」

【展覧会担当自評】

 桝田 倫広
 展覧会の「成功」とは―ゲルハルト・リヒター展から

 由良 濯
「国際芸術祭あいち二〇二二」備忘録

第59冊目次(2021年度)

【論文】

 星山 晋也
 「鳥獣人物戯画」甲巻の主題再考

 太田英伶奈
 中期ビザンティン美術における魂の形態――「最後の審判」図像を中心に――

 野崎 絵理
 東寺講堂諸像の位置・向きの変遷に関する一考察

 行方敬太郎
 東大寺西大門勅額附属四天王像の配置と尊名に関する一考察

 池田  泉
 土佐光起筆「粟穂鶉図屏風」(東京国立博物館蔵)の主題
 
 陰山 晴香
 俵屋宗理研究

 武田 一文
 プロパガンダと市民の望みの間で――第二次大戦期のノーマン・ロックウェル作品について

 牧野 由実
 岡本太郎の「対極主義」――ハンス・アルプ、フェルナン・レジェによる影響

 バレリー ジナー
 Centering the Tokugawa Shogunate in the Religious Narrative of Illustrated Legends of Jigen Daishi (Jigen Daishi engi emaki)

【テーマ論攷・火と水】

 田辺   理
 ガンダーラの双神変図考:火と水のシンボリズム

 本間 美紀
 アッタール『鳥の言葉』写本挿絵について――イスラーム神秘主義を反映したヘラート派画家の新たな図像――

 金子 智美
 太陽と海――藤島武二の海景画と近代日本の海事思想

第58冊目次(2020年度)

【論文】
益田朋幸
ミハイルとエウティキオスの聖域プログラム―プロタトン聖堂の知見から

成澤勝嗣
福禄寿三星図再考

柴﨑香那
大原御幸図受容についての一考察―馬の博物館所蔵「大原御幸図・犬追物図屏風」を中心に―

髙橋亜季
中国人物画における水をめぐる衣文表現―曹様式と戦筆を中心に

曹鋭
明・清時代の四川北部における地上院落式家族墓について―巴中市李映元墓を例に―

【テーマ論攷・音とかたち】
篠塚千惠子
古代ギリシアのイメージのなかの詩歌管弦

木川弘美
天使が寿ぐもの―メムリンクの《奏楽天使を伴う父なる神》

王姝
「微妙音声」から「不鼓自鳴」まで―南響堂山石窟の早期の西方浄土変を中心に―

加藤ゆずか
成澤雲帯の俳諧資料と建部巣兆の合作盃

舘野まりみ
歌謡音楽のビジュアル化―「機織図屏風」と「清水寺遊楽図屏風」を中心に―

山田茉委
マリー・ローランサンと「音楽」―《優雅な舞踏会》を中心に

橋 秀文
木下杢太郎の不可思議な三味線

第57冊目次(2019年度)

【論文】
馬歌陽
法隆寺献納宝物甲寅年銘光背についての一考察―中国南朝の造像との関係を中心に―

三橋由吾
神呪寺如意輪観音像の坐勢について

柏﨑諒
出羽久保田藩佐竹家御絵師狩野秀水家資料―狩野派藩絵師の粉本について―

山田麻里亜
原在中筆「楊貴妃骨相図」の成立と慈雲尊者―美女を骨で描くこと―

桑原夏子
クレシェンザーゴのサンタ・マリア・ロッサ聖堂内陣壁画研究―聖母晩年伝と葬礼美術との関わり

落合桃子
ドイツ・ロマン主義絵画における一日の時・四季の連作表現の展開について

誉田あゆみ
エミール・ガレの「悲しみの花瓶」と黒いガラス作品-《アモールは黒い蝶を追う》を中心に―

【研究ノート】
齋藤美保子
近代風景画に関する一考察-フォンタネージから我が国の絵画教育へ-

【テーマ論攷・天空と大地】
星山晋也
日本絵画史にみる「天空と大地」の同時表現についての序説

友田真理
「天円地方」―漢代の数術的宇宙観とその造形―

田辺理
従三十三天降下図における天空と大地―古代インドの場合―

易丹韻
天上と地上を繋ぐ山の表現中国内地の五世紀後期から七世紀までの須弥山図

木内拓郎
歌川国芳「那智の滝の文覚」における三筋の考察

児嶋由枝
中世シチリア王国の聖なる空間-パレルモ宮廷礼拝堂の天空と大地

辻絵理子
昇天に関する覚書

坂上桂子
ノルマンディーの雲―モネとピサロにみる印象派の天空と大地の表現

 


論文応募規定

『美術史研究』論文応募規定 (2019年改定)

1、内容
美術史の研究論文またテーマ論攷で、原則として未発表のもの。
論攷は毎年、『美術史研究』編集委員会が定めるテーマに沿った内容のものとする。

2、投稿資格
本会会員であることを原則とする。

3、提出期日
投稿申し込みの締切り日は6月末日とする。投稿申し込みに当たっては、タイトルおよび400字程度の概要を『美術史研究』編集委員会にメールで届け出ること(waseda.bijutsushi@gmail.com)。この期日までに上記の申し込み手続きが完了していない場合、当年度の投稿は受理しない。
投稿の締切り日は9月15日とする。この期日に遅れる場合、当年度には掲載しない。

4、提出先
東京都新宿区戸山1―24―1(〒162―8644)
早稲田大学文学部美術史研究室気付  『美術史研究』編集委員会

5、原稿 
ワード原稿を原則とし、採用時にはデータ媒体(CD-R、USBメモリー等)も提出することとする。論文は註も含めて原則和文が20,000字以内、欧文は12,000語以内とし、図版は15点以内を基準とする。テーマ論攷は原則和文で10,000字から20,000字程度とし、図版は10点程度を基準とする。原稿は正副計3通を提出する。英文タイトルを付すこと。採用決定者は200字程度の英文要旨も合わせて提出。なお、外国語による論文(枚数は日本語論文に準ずる)の場合は800字程度の日本語レジュメを付すこと。原稿郵送に際しては「『美術史研究』投稿論文(または投稿論考)」と封筒に朱書すること。

執筆細目
・本文・註(註は文末にまとめる)は縦書き二段組、図版・表のキャプションは横書きとする。
・縦書きの数字は漢数字
例 ・・・持国天一〇五センチメートル・・・
・欧語表記の数字はアラビア数字
例・・・After Manet’s death in 1883 she came・・・
・本文中の図版と表番号表記はアラビア数字。
例・・・(図1)・・・
・本文・註の年号に関しては次のように表記
―日本、中国などの元号に西暦を併記する場合
例 慶長五年(一六〇〇)
―西暦に日本、中国などの元号を併記する場合
例 一六〇〇年(慶長五)
・ キャプション中の数字はアラビア数字。但し、慣用的な表記(五百羅漢等)及び元号(元和二年等)はその限りでない。
・文末註冒頭の数字は( )内に縦書きのアラビア数字とする。
例・・・(縦書きのアラビア数字)これらの作品については以下を参照のこと・・・

6、図版
図版は基本的に.jpgもしくは.tifの形式で、印刷した際に鮮明な画像となる解像度のものを提出すること(写真については最低解像度400dpi、線画については同1200dpiを推奨)。著作権・版権所有者等の許可が必要な場合には、採用決定後に執筆者自身で手続きをすること。学会はクレジットに関する一切の責任を負わない。

7、審査
(1) 投稿論文の審査は、『美術史研究』編集委員会の下、査読委員が行う。
(2) 『美術史研究』編集委員会は、投稿論文および論攷一篇について2名の査読委員を委嘱する。必要に応じて査読委員を会員以外の研究者に委嘱することができる。
(3) 査読委員は投稿論文および論攷を精読し、①採用 ②条件付採用 ③不採用の3つのうちいずれかの判断を下す。
(4) 論文の採否の判定は新知見の有無に基づくものとし、学生会員においては博士論文の一部を構成し得る内容であることを基準とする。論攷は論旨の整合性や裏付けとなる知識の豊富さ、そして、各年度のテーマの沿った内容であることを基準とする。
(5) 査読委員の報告を得て、編集委員会が最終的に採用の可否を判断する。
(6) 上記に記す以外の事態に関しては、編集委員会の決定に委ねる。
(7) 毎年の論考のテーマは、『美術史研究』編集委員会が決定し、原則として学会案内ハガキ及び『美術史研究』で周知する。
(8) 採用された論文および論考は『美術史研究』誌に無料で掲載される。各論文および論攷は、PDFファイルで執筆者に配布する。抜刷が必要な場合は有料で印刷する。


『美術史研究』バックナンバー頒布に関するお知らせ

『美術史研究』のバックナンバーは、2004年度より会員の皆様に一部を無料で頒布し、在庫希少の冊については販売しております。
ご希望の冊がございましたら、お気軽に当学会までお電話、メール、ファックスにてご連絡ください。
ただし各冊20部までとし、送料は各自で負担していただきます。
(バックナンバーの一覧表は下表をご参照ください。)

無料頒布する冊:第1、6、7、22~24、27~41、43~53
販売:2,000円 第10~12、14~17、19~21、25冊
3,000円 第54~最新号
なお、第2~5、8、9、13、18、26、42冊の在庫はありません。

『美術史研究』バックナンバー一覧

 


学会への連絡先

〒162-8644 東京都新宿区戸山1-24-1
早稲田大学文学部美術史研究室内
waseda.bijutsushi*gmail.com (*を@に変えてください)
tel/fax: 03-5286-3650