各学年について

二年生~四年生

各学年ごとに、自動登録となる必修演習授業があります。また、卒業までに選択講義の単位を必修単位数(22単位)履修する必要があります。隔年開講の科目もありますので、計画的に履修登録しましょう。卒論では各自が希望する専門分野を選びますが、授業は日本・東洋・西洋の3分野を均等に行います。いろいろな地域や時代の作品に対する基本的知識を身につけたうえで、卒論で取り組む対象を決めて下さい。

二年生

秋から冬に日帰りの美術館見学会を行っています。関東近県の美術館を、貸切バスを利用して訪問することが多いですが、展覧会によっては上野などの美術館を対象とすることもあります。三年生の奈良旅行では日本・東洋美術を中心に扱うため、この見学会では西洋美術や日本の近現代美術を中心に見学します。実際の作品から学ぶという美術史学の基礎を、専任教員による解説と共に経験することの出来る貴重な機会です。また、コースに進級して最初の全体行事ですので、同級生との親睦も一気に深まります。

◇過去の訪問先
2018年度 神奈川日帰りバス旅行
・ポーラ美術館「ルドン―ひらかれた夢」
・江之浦測候所 常設展

2017年度 長野日帰りバス旅行
・セゾン現代美術館「美藝礼讃―現代美術も古美術も」
・小山敬三美術館

三年生

日本美術の古典<奈良美術>に実際にふれることを目的にした、早稲田大学美術史コース創立時代からの伝統行事です。例年6月上旬に鑑真和上の忌日に合わせて実施しています。東大寺・興福寺・薬師寺・唐招提寺・法隆寺と斑鳩三ケ寺の五箇所は、奈良美術の基本コースとして、4泊5日の日程中、全員が見学することになります。その他のコースは三年生有志からなる旅行委員が相談して5つないし6つ設計し、参加者は選択したコースに分かれて見学します。

◇2019年度のコース分け
A.佐紀・佐保路コース  西大寺、秋篠寺ほか
B.飛鳥サイクリングコース  飛鳥寺、岡寺、高松塚古墳ほか
C.室生寺・長谷寺コース  室生寺、長谷寺ほか
D.京都コース  南禅寺、六波羅蜜寺ほか
E.奈良市内コース  春日大社、新薬師寺、元興寺ほか
F.浄瑠璃寺・岩船寺ハイキングコース  浄瑠璃寺、岩船寺ほか

四年生

三年次の十月に卒業論文計画書を提出し、それを基に指導担当教員が決定されます。四年次は担当教員の「卒論ゼミ」に所属しながら、卒業論文を執筆します。提出は例年12月上旬です。