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卒業生の声 Vol.3
【大学院修士】
今関 奏子

Kanako Imaseki

ひと言も話せなかった私が、
フランス語で友人とスカイプしている。
自分でもすごいなぁと思います。

 

──フランス語はいつ始めたのですか?
何か言語を1つマスターしたいと文学部を選びましたが、まさかそれがフランス語になるとは思ってもいませんでした。だから高校時代はもちろん、フランス語の授業をとっていた大学1年生の時でも、まったく話せませんでした。仏文コースに進んでから始めたと言っていいと思います。

 

──今はフランス語を話せるのですか?
3年生の夏から4年生の夏までフランスに留学した時にできた友人とは今でも仲が良く、よくスカイプで話しています。もちろんフランス人なので、話すのはフランス語。曲がりなりにもフランス人とスカイプができるまでフランス語が上達するとは思っていなかったので、自分でも驚いています(笑)。

 

──どうやってマスターしたのですか?
仏文に進むとフランス語の授業が多くあり、まずそれを積極的に受けました。分からないことがあった時は先生によく質問をしましたが、親身になって指導してくださいました。でも何よりも私のフランス語を上達させたのは、留学したことです。不安はありましたが、授業では学べない生きたフランス語を学ぶことができ、またフランス人の友達ができたことでフランス語を話す機会が増えたことが大きかったと思います。

 

──誰でもフランスに留学できるのですか?
交換留学の制度があり、第7希望まで書けるので、本人がフランスに留学したいと思えば実現できると思います。しかも早稲田大学の学費を払っていればフランスの大学の学費を払う必要がなく、場合によってはフランスでとった単位が仏文の単位として認められることもあり、私のように寮まで全部用意してもらえることもあります。

 

imgParoles0301──フランス留学を勧めますか?
フランス語を上達させたいのなら、日本にいて1年フランス語を勉強するよりも、フランスに行って1年勉強する方が効果的です。私は東洋言語研究所というフランス人が外国語を学ぶ外語大のような大学の日本語学科に留学したのですが、このような大学を選べば日本語を勉強しているフランス人と一緒に学べるので、お互いに日本語とフランス語を教えあうことも出来ます。そこで多くの友人ができました。

 

──そもそもなぜ仏文を選んだのですか?
もとから文学少女だったわけではないのですが、1年生の時にフランス文学を紹介する講義をとって、ルイ゠ルネ・デ・フォレという作家と出会いました。フランス文学を読んでいるうちにこんな世界があるのかと驚き、その作家でレポートを書き、卒論のテーマにもしました。

 

──後輩にアドバイスはありますか?
フランス語は難しいと決めつけないで、試しに仏文の先生の授業を1回受けてみてください。先生方の活き活きとして楽しそうな姿を見れば、「堅苦しい仏文」「敷居の高い仏文」といった先入観は消えるし、私のように思いもかけない出会いがあるかもしれません。仏文の先生方は、ああしろ、こうしろとは絶対言いません。自分の好きなようにやらせてくれます。やる気のある人のことはより力強くバックアップしてくれるし、そうでない人でもやるべきことをきちんとしていれば単位もくれますよ(笑)。

 

──大学院に進学して今の目標は?
せっかくここまでフランス文学を勉強してきたのに、ここでやめてしまうのはもったいないと思い大学院に進むことにしたので、最初の目標だったフランス語の原文をすらすら読めるようにはなりたいですね。学部では原文の細かいニュアンスを読み込めるレベルには到達できなかったので、その点をもっと深めたいです。そして今度は文学の勉強をするために、もう一度フランスに留学したいと思っています。