卒業生の声 Vol.30
【早稲田大学大学院】竹田 真由
Takeda Mayu
先生方の専門が様々なだけでなく、
学生の興味関心も様々。
だから仏文は面白いんです。
──なぜ仏文に決めたのですか?
従姉がフランスに留学していたことや、フランス語の詩に初めて触れたことがきっかけで、高校3年生の時にフランスに興味をもつようになり、早稲田に受かったら仏文に行こうと決めていました。英語以外の外国語を学んでみたかったし、フランスの詩を原文で読んでみたいと思ったからです。もちろん他の分野の授業もとっていましたが、コースガイダンスに参加して仏文の雰囲気を知ってからは、やっぱり進むべきは仏文だと確信しました。
──仏文を選んでよかったと思いますか?
最初にコースガイダンスに参加した時に、なんて穏やかな雰囲気なんだと感じたのですが、仏文に進んでみて、その時の印象通りでした。先生方の専門も様々で、学生たちの興味や関心も様々、だから誰かと話していると必ず新しい発見があるのも仏文の魅力です。卒論のテーマが決まらず秋学期まで悩んでいたんですが、ゼミの先生が何度も親身に相談にのってくださったおかげで書きたいテーマにたどりつくことができ、とても感謝しています。
──卒論は何をテーマに書いたのですか?
『アルチュール・ランボーの前期韻文詩について』です。初期の作品を中心にいくつかの共通するモチーフを取りあげて検討しました。でもうまくまとめきれなかったところがあるので今後の課題だと思っています。まだまだフランス語力が足りないし、詩の韻文の規則である韻律法を分かった上で詩を読むと新たに分かることがあるはずです。大学院ではランボーと同時代に生きて影響を与えた詩人たちについて研究しようと思っています。
──大学院に進むと決めていたのですか?
最初は就職か大学院かちょっと迷っていました。ただ仏文にあるLA室にわからないことがあったり、なにか相談したいことがある時によく行っていて、大学院生の方とよくお話をしていたので、大学院がどんなところなのか具体的にイメージすることができ、とても面白そうだったので、やっぱり私は就職ではなく、大学院だと自然に心が決まって行きました。卒論を書いたことでもっと他の作家について学びたいと思うようになったのです。
──仏文の進むことが不安な後輩へのアドバイスは?
高校時代に、フランスに興味があって、フランスの詩を学びたいと思っていた私でさえ、大学に入るまでフランス文学をほとんど読んだことがなく、フランス語も習ったことがなく、ついていけるかどうか不安でした。でもここの仏文なら大丈夫です。先生方はみなさんとても優しく、分からないことも丁寧に教えてくださるし、何より話すのがとても楽しい。仏文のコース室でよく昼食をとられているので、話しかけてみるといいと思います。
──どんな人が仏文にくるといいと思いますか?
フランス語、フランス文学や映画や絵画など、なんらかの形でフランスに関心をもっている人にとって、仏文はもちろん最高の環境です。でも特に仏文を意識していなかった人にとっても、自分の視野を広げることができる場所だし、学びたいことについて具体的なイメージがつかめていなくても、仏文が対象としている範囲はとても広いので、何を糸口に学びたいか必ずどこかで見つかるはずです。迷ったら仏文、で間違いないと思いますよ。