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卒業生の声 Vol.28
【早稲田大学大学院】
伊藤 希

Nozomi Ito

大好きな宝塚のミュージカルを
テーマに卒論を書くのは、
とても楽しく幸せな時間でした。

 

──なぜ仏文に進むと決めたのですか?
入学した時に、ちょうど兄がフランスに留学していて、フランスを身近に感じていたので第二外国語にフランス語をとったんです。その授業を担当されていた川瀬先生に、1年生の最後の講義で「仏文ではフランスに少しでも関わっていれば、どんなテーマでも自由に卒論が書けるよ」と教えていただいたことで興味をもち始め、「仏文に来るつもりなら、面倒みてあげるよ」のお優しい後押しで、仏文に決めました。
 

──仏文に進んでみて実際はどうでしたか?
仏文なんだからフランス文学の講義ばかりで、フランス語でゴリゴリ文献を読んでいくんだろうと思っていたんですが、それだけではなかったんです。フランス映画や絵画について学ぶ講義もたくさんあり、フランス語へのアプローチがすごく多彩で興味深く、世界が広がりました。仏文を選んだにも関わらずフランス語に苦手意識があったんですが、映画や絵画を通してフランス語を学べたので言語習得的な苦労はずいぶん軽減されたと思います。

 

──仏文ならではの魅力は何だと思いますか?
なんといっても先生方が魅力的です。それぞれがプロフェッショナルでありながら、みなさんとてもお優しく、穏やかで、心配性な私の些細な質問や相談にも親身に応えてくださいました。学生は授業に空きコマがあると普通は学食やカフェで過ごす方が多いと思いますが、私はいつも先生の研究室にいました。先生とお話したり、先生が作業されている時はその横で予習をしました。とてもアットホームな雰囲気で、どこよりも心落ち着く場所でした。

 

──卒論は何をテーマに書いたのですか?
卒論の題目は「『ひかりふる路』論-宝塚歌劇団雪組公演『ひかりふる路』の歴史ミュージカル的考察-」で、ロベスピエールが主人公のフランス革命・恐怖政治期の物語の考察をテーマにしました。仏文では卒論のテーマを自由に決められるので、大好きな宝塚の作品を研究対象にして、なぜ胸が震えるほどの感動を与えるのか、その理由を言語化するために登場人物や台詞、楽曲の歌詞、小道具などの舞台装飾、衣装、演出の全てをフランス革命史的に分析・考察しました。

 

imgParoles2801──大学院では何を研究するのですか?
個人的に関心の深いテーマで卒論を書けたので、とても楽しく幸せだったんです。そうなると同じテーマでもっと研究したいと思うようになり、修士に進むと決めました。『ひかりふる路』の主要登場人物である革命家フィリップ・ル・バ、彼と親しかった公安委員サン=ジュストに関して日本でほとんど研究が進んでいないことを知り、卒論では彼らについて論じるための研究時間も足りなかったので、修士では彼らの研究をするつもりです。

 

──仏文について後輩に伝えたいことは?
私のようにフランス語に苦手意識があっても大丈夫だし、卒論も自分の好きなテーマで書けるから楽しいはずです。私は教職課程をとっていたので文学部の講義と教職の講義をうけるために戸山キャンパスと早稲田キャンパスを頻繁に行き来しなければならなかったし、教育実習で講義を休むこともあったのですが、先生方はその事情を認めて応援してくださいました。教職との両立は大変ですが、仏文なら大丈夫。ぜひ選択肢に入れてください。