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卒業生の声 Vol.8
【広告代理店】
関口 鴻

Ko Sekiguchi

マスターしたフランス語を活かして
マルチリンガルのイベント
プロデューサーになるのが夢です。

 

──なぜ仏文コースを選んだのですか?
高校の第二外国語でフランス語を勉強していたのですが、その時使っていた教科書が倉方先生のもので、それがとても素晴らしく、良く出来ていたんです。だから大学では倉方先生のいる仏文に入ってフランス語をマスターしようと決めていたし、高校ではやっと読み書きができる程度だったので、大学の2年生になったらフランスに留学しようということも決めていました。

 

──仏文コースに進んでどうでしたか?
先生がみなさんとても良くしてくださって、仏文を選んで本当によかったと思っています。留学に向けて親身に相談にのってくれるだけでなく、留学の選抜テストのための勉強のサポートもしてくれました。選抜テストではフランス人との約20分間の面談があるのですが、フランス語で話すことに慣れていないとうまくコミュニケーションがとれません。だから大須賀先生やオディール先生がわざわざ時間を割いて面談の練習をしてくれたんです。

 

──フランスへの留学は実現しましたか?
2年生の時に早稲田の交換留学生としてリヨン第3大学に行くことができました。この大学は言語学部が有名で、もともと言語に興味のある学生が多く、フランス人で日本語に関心をもっている学生とも出会うことが出来ました。相互にコミュニケーションをとることが可能なので、彼らは日本語ができるようになるし、僕はフランス語が上達するという相乗効果があったんです。そのおかげでフランス語が自由に話せるようになり、留学期間の最後の2ヵ月は、パリの現地の会社でインターンシップもやりました。

 

──パリでフランス語を使って働いたのですか?
ジャパンエキスポという大きなイベントがあり、その運営をする会社で働きました。留学前に3つの目標を立てていて、1つ目が勉学に励むこと、2つ目がフランス語を使って実際に働いてみること、3つ目に前例のないことをやろうということ。この2つ目を実現するために、もともと日本のコンテンツに興味があるフランス人がたくさんいることを知っていたので、ここなら自分の力も活かせるだろうと自分から連絡をとり面談をしてもらい、働かせてもらったんです。

 

imgParoles0801──前例のないことをやろうという目標も達成できましたか?
リヨンにいる頃、約60ヶ国の領事団が自国の文化を紹介する「リヨン領事祭」で、日本代表のパフォーマンスリーダーとしてソーラン節を踊りました。3日間で約3万人も集まる大きなイベントなので日本らしくて楽しく盛り上がるソーラン節を選びアレンジをし、一緒に踊ってくれるダンスチームのメンバーを集めて練習を重ね、現地NPOとかけあって衣装も確保し、実現させました。

 

──留学での経験が就職にも繋がっているのですね?
その通りです。ジャパンエキスポで、日本のコンテンツに触れて熱狂しているフランスの人たちをみて、将来自分もこんな仕事がしたい、日本のコンテンツを世界に広めて人を感動させるイベントプロデューサーになりたいと思いました。それを日本で叶えられるのが広告代理店だと知り、なかでも海外で積極的にイベントを展開している代理店を選び就職を決めたんです。仏文でフランス語を学んだこと、留学で得た体験、すべての点と点が繋がっていった感じです。

 

──コース選びについて後輩へのアドバイスは?
僕は言語に興味があり、フランス語をマスターしたいという夢をもって仏文に入ったけれど、書いた卒論のタイトルは「日仏国家ブランディングに関する考察」。言語のことでも文学でもありません。それくらい仏文は自由です。決まったジャンルはないと思っていい。自分が絶対やりたいということを叶えることもできるし、まだ具体的にやりたいことがなくてもきっと見つけられるはずです。フランスに関わることに興味さえあれば、全面的に先生がサポートしてくれる。それが仏文の最大の魅力だと思います。