卒業生の声 Vol.13
【弁護士秘書】三入 早紀子
Minyu Sakiko
先生との距離が近く相談できる、
大好きなミュージカルで
卒論が書けたのも仏文だからです。
──なぜ仏文コースを選んだのですか?
中学生の時から部活動でミュージカルを続けていたので演劇映像コースも魅力的。高校生の頃から英語が好きだったので大学では語学をやりたいと思っていたので、英文か仏文。この3つで迷っていました。まず演劇系にするか語学系にするかを考え、ミュージカルは学問として勉強するより好きでやり続ける方がいいと決めて語学系に絞り、最後は英文と仏文の説明会に参加した結果で、仏文を選びました。
──英文と仏文では何が違ったのですか?
英文は、やはり文学へのこだわりが強いと感じました。そして驚いたのが人数の多さ。先生一人に対しての学生の数が多いんです。これでは先生と話す機会が少ないのではないかと思いました。仏文は、文学だけでなく語学はもちろん、フランスに関することならどんなテーマで取り組むことができる。少人数だからみんなと仲良くなれそうだし、先生との距離も近い。その違いは大きいと感じ、仏文に決めたんです。
──仏文に進んでよかったことは何ですか?
期待どおり、みんなと仲良くなれたこと、先生との距離も本当にすごく近かったことです。仏文を選んでくる人は、みんな個性的で、自分が好きなもの、大切にしてきたものがある人ばかりです。例えば、フランスの人形ビスクドールが好きな人、仏文なのにアメリカに留学した人、京都の大学を卒業して編入した人、定年後に学士入学をした60歳以上の同級生もいます。それが仏文の魅力です。
──どんな研究テーマを選んだのですか?
好きだったミュージカルです。アメリカ、イギリスが主流だったミュージカルがやっと最近フランスで上演されるようになり、宝塚が日本語に替えて上演したんです。そのことを題材にフランスのミュージカルならではの特長を考察しながら、日仏比較をして卒論『宝塚歌劇におけるフレンチ・ミュージカル』を書きました。このタイトルだけを聞くと仏文の卒論とは思えないですよね。
──どのように卒論を書いたのですか?
ミュージカルは最近のことだし、それを専門に研究している先生は仏文にはいません。でも担当の森井先生が、教育学部にいるミュージカル全般を研究されている先生を紹介してくださり、紹介するだけでなく、このテーマにどう取り組むかを一緒に考えてくれました。さらに長い文章を書くのが初めてで、そもそも文章を書くのが苦手な私のために、添削までしてくれたんです。すごく感謝しています。
──就職活動で仏文だったことの影響は?
仏文だったことは、私の就職活動ではプラスでした。フランス語をやっている人は少ないので、面接でも仏文とわかると興味をもって話しを聞いてもらうことができました。英語もフランス語も出来ますと言うことが、人とは違う個性をアピールすることにも繋がったと思います。仕事は弁護士秘書、誰かをサポートして人と人を繋ぐことに関心があって選びました。
──仏文を選ぼうという後輩へのアドバイスは?
自分にやりたいことがあってコースが決まっているなら、それがベスト。でももし行きたいコースがあまり決まっていないのなら、仏文を勧めます。どんな分野に関心が向いても、自由に研究ができるからです。英語だけでなく、フランス語を知っておくのもきっとプラスになるはず。でも大学生活は遊びが優先という人には、仏文は勧めません。人数の多いコースを選んだ方がいいかもしれませんよ(笑)。