
連続講演会「シュルレアリスム、100年後に」第7回
早稲田大学文学研究科フランス語フランス文学コース主催
連続講演会「シュルレアリスム、100年後に」第7回
イメージの彼岸
日時 2025年6月7日(土) 14:00~17:30
場所 早稲田大学戸山キャンパス36号館5階582教室
石井祐子(九州大学准教授)
マックス・エルンスト『百頭女』と白の眩暈
――積層と減算のコラージュ
長尾天(早稲田大学非常勤講師)
サルバドール・ダリのパラノイア論
――ヒトラー的乳母の謎
『シュルレアリスム宣言』の刊行から100年を経た今、我々はこの運動について何を知っていて、何を語るべきなのかを考える、連続講演会の第7回です。
エルンストのコラージュ小説と、ダリの批判的パラノイア――今回は運動を代表する2大画家それぞれの核心に、シュルレアリスム美術研究の最前線を疾走する気鋭の研究者2人が迫ります。コラージュ概念を基点としてエルンストの制作と展示に関する我々の知見を塗り替えた石井氏は、『百頭女』から、イメージのアーカイヴに介入するこの画家の鮮烈な想像力をえぐり出し、タンギーとデ・キリコをめぐる驚異的な著作の勢いもそのままに、長尾氏は30年代のダリが理論と実践の両方で切り開いた地平の意義を、繊細な手さばきで再審に付すことになるでしょう。
シュルレアリスムのイメージ経験をめぐる言説がついに到達した新境地 !!
お問合せ先:salut@list.waseda.jp(早稲田大学文学部フランス語フランス文学コース)