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卒業生の声 Vol.25
【早稲田大学大学院】
太田 未々

Ota Mimi

学士入学で仏文に入り直したから
自分が心からやりたいと
思える研究にたどりつけました。

 

──なぜ仏文に決めたのですか?
実は私、今27歳で、2017 年に早稲田大学の政治経済学部の政治経済学科を卒業しているんです。でも就職が決まらず、どうしようかと思った時に、第二外国語でとっていたフランス語への思い入れの深さに気づき、とりあえずフランス語を習得しようと自費で1年間リヨンに語学留学しました。帰国後、早稲田大学に学士入学という制度があると知り、自分でももう一度“学校”という空間に身を置いてみたいと思い、仏文に入学しました。

 

──仏文での大学生活はどうでしたか?
1回目に経験した大学生活とはまったく違いました。仏文に入ってすぐにコロナ禍になり、オンライン授業になったこともありますが、先生方がとても親切で親身に話をしてくださるので親近感があり、オンラインなのにまったく距離感を感じることなく、本当に楽しい2年間を過ごせました。授業後にサイト上に提出するコメントシートも真剣に書いたし、先生方も丁寧に返事をくださり、より深いコミュニケーションがとれたと思います。

 

──仏文ならではの魅力は何だと思いますか?
仏文ではフランスにちょっとでも関わっていれば、文学、音楽、思想、論理学、何でも勉強できます。科目として学べたので思わぬところで新たに興味のもてることを発見できました。しかも先生からだけでなく、他の生徒の発表を聞くことで、この人はこんなことに興味があるのかと、知らなかった方向から打撃を食らうことも多く、それによって自分が豊かになっていくという経験は素晴らしく、それができたのは仏文だったからだと思います。

 

──卒論は何をテーマに書いたのですか?
タイトルは『雑誌・新聞の中のバンド・デシネー19世紀後半から20世紀初頭にかけてー』。フランスの漫画であるバンド・デシネのこの期間に焦点をあてて紹介しているものがなかったので、自分の研究も兼ねて、書き終わった後に自分の参考文献として使えるような卒論を書きたいと思ったんです。雑誌・新聞という紙媒体の支えがなければ、現代のバンド・デシネの姿になっていなかったことを明らかにしたかったし、できたと思っています。

 

imgParoles2501──卒業後はどんな仕事をするのですか?
普通に就職することは叶わないと思っているし、そんなにしたいとも思っていません。できる限り“学校”という空間に身を置いて勉強を続けたいので、早稲田大学の大学院に進みます。バンド・デシネの専門家と自分で名乗れるような知識を身につけたいんです。バンド・デシネは、ジャンルの特性上、文学も美術も思想にも関わりが深いので、全部やっていきたい、そんな手広い研究を可能にしてくれるのが、仏文のこの環境だと思っています。

 

──これからコースを選ぶ後輩へのアドバイスは?
ちょっとでもフランスに興味があるなら絶対に仏文がいい。でも何にも興味がない、興味が定まらない人こそ、仏文で刺激を受けてみるのをすすめます。文化であれ、思想であれ、フランスという国が放つ光は強く、仏文の和やかな雰囲気の中にいるだけでも、刺激はすごく得られます。政治経済で経験した大教室で将来の就職のことを考えてガリガリやっていたのとはまったく違う、自由な知的好奇心の赴くままになんでもやれるのが仏文です。